T.REX(ティーレックス) / MARC BOLAN(マーク・ボラン)のトリビュートサイト
Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。 David Bowieらと共にグラムロック・ムーブメントを引き起こした。洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。

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2002年12月09日 | 投稿者 taku : 2002年12月09日 00:00

これぞ。気分。

摩守忠度はいづくよりか帰られたりけむ。侍五騎童一人我が身共に混甲七騎取って返し、五条の三位俊成興の宿所におはして見給へば門戸をとぢて開かず、忠度と名乗り給えば、落人帰り来たりとて、其内騒ぎあへり。

ご存知の通り、平家物語、忠度都落の冒頭である。

短歌の大家で後の千載和歌集を編纂した藤原俊成の自宅へやってきた忠度の心意気と自分の作品に対する情熱は、これぞ大和魂と賞賛したくなる。

男の浪漫というべきか。命を賭けてまで自分の作品を世の中に送り出したい、自分が喩え野山の屍をさらすようになっても、自分の作品を俊成に手渡す事がこの世に残っていた唯一の思いであった忠度の繊細な心に強く心を打たれた。

彼の詩(うた)は読み人知らずとして結果的に掲載される事となり、
それが

さゝ浪や志賀の都はあれにしを、昔ながらの山櫻かな。

である。
この詩を詠んだ忠度のロマンチックな部分はもちろんのこと、これを選んだ選者である俊成にも、男の友情のようなものを強く感じる。

そして、スコッチ片手に遠い昔の出来事を想像したくなる、そんな気分の今日この頃である。