T.REX(ティーレックス) / MARC BOLAN(マーク・ボラン)のトリビュートサイト
Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。 David Bowieらと共にグラムロック・ムーブメントを引き起こした。洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。

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2005年07月18日 | 投稿者 taku : 2005年07月18日 00:00

T.Rexは高原野菜だった

T.Rexという名前を初めて見たのは、「最新洋楽ベストナントカ」っていうオムニバス・レコード。
一時期、家にはレコード・プレーヤーが無い時期があり、中学生だった私はそんな家が大嫌いだった。なぜ、うちにレコード・プレーヤーが無いのか?

反抗期。放任主義な両親のせいで、ちっともグレるきっかけを見つける事が出来ず、不良仲間ともオタク仲間とも両方と付き合いつつも、実はパソコン通信で知り合った大人達と音楽の話題に花を咲かせる事で、第二次成長期のもやもやしたうっぷんを吐き出していたように、今になって思う。

そんな折、バブル絶頂期の高級住宅街のボロアパートに暮らしていた私は、近所のゴミ集積場所に捨てられていたレコード・プレーヤーを拾ってしまう。誰も文句も言わないし、いわんやお咎めがあっても走って逃げるくらいの度胸と体力は存分にあった。
久し振りのレコード・プレイヤーは、その後ベルトが切れてしまうまで使い続ける事になるくらいまで使い込んだ。それ程、レコード針を落す瞬間に緊張感と期待感が交錯する悦びに性的な欲求を消化させていたのかも知れない。

整理されていないレコード棚に、K-Tel Recordsが出していたオムニバスレコードが遠慮がちに並べられていた。統一感の無い選曲。安っぽいジャケット。しかし、そこから得たものは、高校進学に失敗しそうになるほど音楽への強い憧れを体感できたものであり、今その出会いが無ければこんな辺境の地にあるようなクソサイトを運営するなどという愚かな発想は出なかったと思う。

Cadillac。恐らく当時はシングルでしか入手出来なかったであろうこの楽曲が、あのオムニバスレコードに収録されている事は奇跡のようなもの。
今でもCDで入手するとなれば、GLAM YEARS,Unobtainable T.Rex Vol,1A Wizard, A True Star\A Wizard, A True Star Disk 1、そして、諸々のベスト盤でしか手に入らないかもしれない。

ものすごく有名で、そして、ものすごくカッコイ曲はずなのに、マーク・ボラン生前のアルバムには収録されていなかったのが不思議でたまらない。
そんな不思議な感覚は、勿論随分後になった了解を得るのだが、その当時はそんな事を知る由もなく、T.Rexの魅力が全て詰まったCadillacに打ちひしがれてしまい、少しずつT.Rexもといマーク・ボランの世界に足を踏み入れるようになる。
コードDで始まるキャッチーなギターリフ、単純なようで複雑なドラム、Groove感溢れるベース、そして、透明感のある(微炭酸の)天然水のようなすっきりとしたヴォーカル、その全てが新鮮なサラダのようなものだった。
そう、T.Rexは肉食獣だけども、彼らが僕に与えてくれたのは、新鮮な高原野菜サラダだったのだ。
2005/07/18

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