T.REX(ティーレックス) / MARC BOLAN(マーク・ボラン)のトリビュートサイト
Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。 David Bowieらと共に
グラムロック・ムーブメントを引き起こした。洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。

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2006年09月23日

[T.Rex] マーク・ボラン月間も終盤に突入

9月に入ってからというもの、T.Rex関連のニュースが絶えません。
何より一番嬉しかったのは、9月9日にNHK-BS2で放送された映画「BORN TO BOOGIE」を観てファンになった、という人が多い事!
このサイトのアクセス数も、放送終了後はパンクしそうな程で、現在でもその余韻が続いています。

そこで、今月に入ってからのT.Rex関連情報をここいらでまとめておきます。私の個人的な備忘録でもあります。

NHK-BS2「黄金の洋楽ライブ」にMarc Bolanが出演!!!

9月9日
土曜日深夜、NHK-BS2の番組「黄金の洋楽ライブ」に、映画「BORN TO BOOGIE」が放映される。
監督は元ビートルズのドラマー、リンゴ・スター。
番組では、T.RexやDavid Bowieなどのカメラマンとしても有名な鋤田正義がナビゲーターとして引っ張りだされ、目新しい映像でも飛び出すかと期待するものの、何もなかった。
また、放送テープ素材は、以前VHSで発売されたものと同じで、2005年にDVD化されたリニューアルバージョンではなかった。

この映画収録中に、T.Rexのプロデューサーだったトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)が手持ちのカメラで撮影した写真が、後にアルバム「The Slider」のジャケット写真と使われた。
クレジットはリンゴ・スターのものとなっているが、数年前にこのサイトでもお伝えしたように、「本当は私が撮影したんだよ」とトニー自信が衝撃告白。
ファンの間では、トニーが撮影したことが既に通説となりつつある。
関連サイト:
BORN TO BOOGIE DVD特設サイト
TONY VISCONTI
born to boogie

T.Rex & Marc Bolan Final Cuts発売

9月11日
マーク・ボランの「遺作」と呼ばれる未発表曲集「T.Rex & Marc Bolan Final Cuts」が発売される。
詳細はこちらでレビューしている。
日本盤は9月21日に発売。こちらはボーナストラックが追加されているということだが、オリジナル盤との品質の差が気になるところ。
日本盤を入手した方の情報求む。
関連サイト:
Final Cuts(ファイナル・カッツ) レビュー
Final Cuts販売サイト(Amazon)
sainsbury'sなら1500円

スポニチに記事(記事広告?)が掲載される

th_suponichi0915.jpg 大袈裟な見出しと、許される嘘が売りのスポーツ新聞の中でも、エロス度が最も低いとされるスポニチで、Final Cutsが取り上げられた。
また、9月16日に開催されたグラムロック・イースターについての記事も掲載。
記事の内容からすると、スポニチの独自取材による記事ではなく、恐らく関係企業が記事広告として誌面を利用した「ような」印象を受ける。
実際のところは不明だが、あまりにも・・・(以下自粛)


マーク・ボランの命日関連イベント、各地で開催

東京渋谷のクラブ・クアトロでマーク・ボランの追悼ライブ「グラムロック・イースター Vol.20」が開催された。
このグラムロック・イースター、主催者は元マルコシアスバンプというバンドのメンバーで、現在Akima&Neosというバンドのリーダー秋間経夫という大のマーク・ボランファン。
すでに、本家T.RexよりもT.Rexの楽曲を長く演奏している事になってしまった。

ロンドンでは、16日・17日と、ファンがマーク・ボランのゆかりの地や、最後の場所となった交通事故現場のBarnes, 墓地のあるGolders Green Crematoriumに集結。
Golders Green CrematoriumにはこのサイトのGUESTBOOKでもおなじみのHiroさんも2年連続で訪問。
現地のファンとの和やかな交流の模様を伝える写真を当サイト管理人に送っていただいた。
※写真はクリックすると拡大表示されます。
th_from_hirosan_001.jpg th_from_hirosan_002.jpg th_from_hirosan_003.jpg
th_from_hirosan_004.jpg th_from_hirosan_005.jpg th_from_hirosan_006.jpg th_from_hirosan_007.jpg
Image Coutecy: Hiro-san
関連サイト:
Tilldawn ORG (メーリングリストが充実)
TAG (Barnes Treeを保護している)
Metalguru (ドイツのT.Rexファン Milanさんのサイト)

BORN TO BOOGIE DVDの廉価版が発売。それでも高い!!!

9月21日。 T.Rex & Marc Bolan Final Cuts (ファイナル・カッツ)の日本盤が発売された9月21日、昨年発売されたBORN TO BOOGIEのDVDが廉価版となり発売。 定価2,990円は果たした安いか高いか。 昨年5月に発売された完全版のUK/EU/USでの価格は、日本円で3000円弱。店によっては2000円前後で入手可能なのにも関わらず、それらよりも大幅にボリュームダウンした内容の日本盤が3000円近くもするのはある意味驚き。 日本盤完全版にしても、1万円近くする高値が定価となっており、無駄なボーナスディスク(これがまた最低なんだ!)に、5000円以上を支払っている計算となる。(単純計算で) 昨今のDVDプレス価格は、例え国内プレスであっても、1万円近くの定価を設定するには余りにも乱暴。せいぜい、4500円前後が妥当なところ。 来年はマーク・ボラン生誕60年/没後30年という区切りの良い年だけあって、ファンクラブやテイチクなどの一斉荒稼ぎが見込まれる。マニアックなファンは搾り取られないよう注意が必要だ、私みたいに(苦笑)
関連サイト:
Final Cuts 日本盤
日本盤BTB 3枚組み(オリジナル)
日本盤BTB 1枚組み(廉価版)
輸入盤BTB 2枚組み(オリジナル/NTSC/リージョン1 3,701円 )
輸入盤BTB 廉価版(NTSC/リージョン1 1,849円 )

投稿者 taku : 02:34 | トラックバック

2006年09月16日

T.Rex (Marc Bolan) Final Cutsの真実



連日新聞やファンクラブのサイト、レコード会社のサイト等で「お蔵入り」「未公開」「未発表」などというキャッチフレーズで賑わっているT.Rexのアルバム 'Final Cuts'

実は、このアルバムに収録されているほぼ全ての楽曲は公開済みで、既発のアルバムで入手可能となっている。

では、なぜ、彼らは平然と「未公開」という言葉を使うのか。その理由を過去に発売された同様のコンピレーション・アルバムを基に、プレスリリースだけでは伝わらない本当の魅力を、楽曲毎のレビューを行う事で紐解いて行く。

マーク・ボランの命日である今日9月16日だからこそ、客観的事実として検証してみる。

レコード会社の言い訳

Final Cutsに収録されている楽曲は、W.I.P.(Work In Progress:制作途中の未完成)としては、多くが未発表ではある。ただ、楽曲としては既に10年以上前から何度も登場しているし、 これらFinal Cutsに収録されている楽曲の別バージョンも多く存在している。
このことから、Edselの言い分としては「受付嬢がローランに譲った録音テープ」からは初めてCD化される音源だ、という事なのだろう。


Dandy In The Underworldのボツ楽曲たち


例えば、Hot GeorgeやMellow Love, Love Drunkなどの楽曲を聴いてみると、これが既発のBilly Super Duperとほぼ同じ内容であることが容認出来る。

Billy Super Duperというアルバムは、Dandy In The Underworldには未収録になったボツ楽曲やW.I.P.を集めたもの。

それを、1982年に当時のイギリスのファンクラブOMBFCによって一部の楽曲が手直しされ、世に出された。

手直しされなかった楽曲もある。楽曲としては完成したものの、Dandy In The Underworldには収録が見送られた楽曲、例えばLove Drunkや20th Century Babyなどはそれに該当する。


Hot George


[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), etc

OMFBCによる無駄な楽器が追加されていない、ピュアな音源。音もクリアだが、完成形態ではない。

Love & The Foxey Boy

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Messing with the Mystic, The Unobtainable T.Rex Vol.2
冒頭、演奏が始まって数秒後に一端カット、続けてマークが"Foxy Girl Take Three"という。Girl?タイプミスではなく、マークはちゃんと「そう」言っている。
テイクを重ねている途中の楽曲なので、これがこのまま完成版として発売されたかどうかは不明だが、余分なオーバーダブが無いだけあってW.I.P.の雰囲気がより鮮明に伝わってくる。

Celebrate Summer

[類似音源の所在] The Alternate Dandy In the Underworld, A wizard A True Star [disc2], Great hits From Box, The T.Rex Wax Co Singles -A's and B's 1972-77 [disc2] , etc
この楽曲は、ファンの間では結構有名なので珍しさはないが、未完成トラックとしては音質が最もクリアなので、マニアックな聴き方をする人には楽しいだろう。

Love Drunk

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), Messing with the Mystic, etc
マスタリングする手前のバージョン。ThunderwingからリリースされたShadowheadやThe Slider Recordingsと同様の雰囲気といえば伝わるだろうか。


Write me a Song


[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), etc

Sing Me A Songの別バージョン(歌詞違い)。

ただし、このバージョンは初めて聴いた。他のアルバムに収録されているものはリミックスが施されているが、こちらはSing Me A Songと同様のテンポで歌詞違いという珍しい内容だ。

Mellow Love

[類似音源の所在] Billy Super Duper, The Unobtainable T.Rex Vol.2
既初のバージョンと同様、ストリングスが際立つ。Love Drunkと同様、マスタリング前のトラックだろう。音質はまあまあ。

Dandy In The Underworld

[類似音源の所在] DITU, Great Hits from Box, Pring of Players, A wizard a True Star disc3, etc.
Dandy in the Underworldというアルバムは、1977年のリリース以後いくつかのバージョンが存在している。その中でも、1985年にMARC ON WAXから発売されたされたアルバムに収録されているシングルバージョンとほぼ同様なのがこのFinal Cutsに収録されたバージョン。
全体的に荒削りな印象もある。

Crimson Moon

[類似音源の所在] Dandy In the Underworld, etc.
正規のアルバムDandy...と比べると低音がしっかりしている。マスタリング品質も良いのだろう。ただ、音の良し悪しは人それぞれの好みで異なるだろうが、こちらに収録されているバージョンの方がよりElectric Warrior時代のT.Rexに近い気がする。


To Know You Is To Love You


[類似音源の所在] DITU, Great Hits from Box, Pring of Players, The T.Rex Wax Co Singles Disc2.

ギターの音も、ヴォーカルトラックも、全てにおいて、今までにCD化された音源の中でも最もクリア。

ピックがギターをかすめる僅かな音までも聞こえてくる。グロリアの声も余り前に出ていないので、グロリア嫌いのファンにもオススメできる名演奏。

Tame My Tiger

[類似音源の所在] DITU, The Unobrainable T.Rex Vol.1. Pring of Players,etc,
Prince Of Playersのバージョンと全く同じ音源だろうか。今回のFinal Cutsをリリースするにあたってリマスタリングされた感じだ。

Shy Boy

[類似音源の所在] Billy Super Duper このバージョンは初めて聴いた。数あるShy Boyの中で最も良いShy Boyだと思う。マークの発音もとてもクリアで綺麗だ。
馬鹿な音楽評論家やアホなブログで書かれているようにマークがドラッグ中毒がひどかったなんていう嘘を真っ向から否定出来るほど「しっかり」としたマーク・ボランがここにいる。
そういうことから、音質も、もちろんクリア。

20th Century Baby

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Messing with the Mystic, Work In Progress T.Rexのトリビュートバンド、T.Rextasyがカバーしている事でも有名なこの名曲は、後期T.Rexのバラードの中でも最高の部類に入る。
既発のバージョンと特に変わらないが、音質そのものは良くなっているので、まだこの曲を聴いた事が無い人はFinal Cutsを入手して聴いてみて欲しい。

Tame My Tiger [Gloria Jones vocal]

[類似音源の所在] :なし
グロリアがリードボーカルを務めているバージョンのように見えるが、単にマークのボーカルトラックを入れていないだけ。
かなりどーでもいい。

Mellow Love [alternate version]

上記Mellow Loveのラフ・ミックス。
オルガンの音が80年代初期のアメリカン・サウンドって感じで気持ちがいい。

To Know You Is To Love You [instrumental]

上記楽曲のボーカルなしバージョン。カラオケにどうぞ。


総 合 評 価


アルバムの内容はとても素晴らしい。今までに発売されたW.I.P.(制作途中楽曲)のコンピレーションの中でも、上位5位に入るほどだ。

しかし、このアルバムを発売するにあたって、イギリスではきちんとファンに向けて説明していたのに、日本では各種メディアが勝手に情報を捏造してしまったのがとても悲しい。

いずにせよ、コレクターアイテムの域を出て、後期T.Rexも好きだ、という方にもぜひ聴いてもらいたいアルバムであるのは確かだ。

日本盤は残念ながらまだ発売されていないが、輸入盤とそれ程価格も変わらないので、ボーナス・トラック付きの国内盤をどうぞ。

(ただ、日本盤はCDのプレス品質がどうかわからないので、現時点では絶対におすすめ、という発言は出来ないが)

投稿者 taku : 10:17 | コメント (3)