T.REX(ティーレックス) / MARC BOLAN(マーク・ボラン)のトリビュートサイト
Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。 David Bowieらと共にグラムロック・ムーブメントを引き起こした。洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。

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2006年09月16日 | 投稿者 taku : 2006年09月16日 10:17

T.Rex (Marc Bolan) Final Cutsの真実



連日新聞やファンクラブのサイト、レコード会社のサイト等で「お蔵入り」「未公開」「未発表」などというキャッチフレーズで賑わっているT.Rexのアルバム 'Final Cuts'

実は、このアルバムに収録されているほぼ全ての楽曲は公開済みで、既発のアルバムで入手可能となっている。

では、なぜ、彼らは平然と「未公開」という言葉を使うのか。その理由を過去に発売された同様のコンピレーション・アルバムを基に、プレスリリースだけでは伝わらない本当の魅力を、楽曲毎のレビューを行う事で紐解いて行く。

マーク・ボランの命日である今日9月16日だからこそ、客観的事実として検証してみる。

レコード会社の言い訳

Final Cutsに収録されている楽曲は、W.I.P.(Work In Progress:制作途中の未完成)としては、多くが未発表ではある。ただ、楽曲としては既に10年以上前から何度も登場しているし、 これらFinal Cutsに収録されている楽曲の別バージョンも多く存在している。
このことから、Edselの言い分としては「受付嬢がローランに譲った録音テープ」からは初めてCD化される音源だ、という事なのだろう。


Dandy In The Underworldのボツ楽曲たち


例えば、Hot GeorgeやMellow Love, Love Drunkなどの楽曲を聴いてみると、これが既発のBilly Super Duperとほぼ同じ内容であることが容認出来る。

Billy Super Duperというアルバムは、Dandy In The Underworldには未収録になったボツ楽曲やW.I.P.を集めたもの。

それを、1982年に当時のイギリスのファンクラブOMBFCによって一部の楽曲が手直しされ、世に出された。

手直しされなかった楽曲もある。楽曲としては完成したものの、Dandy In The Underworldには収録が見送られた楽曲、例えばLove Drunkや20th Century Babyなどはそれに該当する。


Hot George


[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), etc

OMFBCによる無駄な楽器が追加されていない、ピュアな音源。音もクリアだが、完成形態ではない。

Love & The Foxey Boy

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Messing with the Mystic, The Unobtainable T.Rex Vol.2
冒頭、演奏が始まって数秒後に一端カット、続けてマークが"Foxy Girl Take Three"という。Girl?タイプミスではなく、マークはちゃんと「そう」言っている。
テイクを重ねている途中の楽曲なので、これがこのまま完成版として発売されたかどうかは不明だが、余分なオーバーダブが無いだけあってW.I.P.の雰囲気がより鮮明に伝わってくる。

Celebrate Summer

[類似音源の所在] The Alternate Dandy In the Underworld, A wizard A True Star [disc2], Great hits From Box, The T.Rex Wax Co Singles -A's and B's 1972-77 [disc2] , etc
この楽曲は、ファンの間では結構有名なので珍しさはないが、未完成トラックとしては音質が最もクリアなので、マニアックな聴き方をする人には楽しいだろう。

Love Drunk

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), Messing with the Mystic, etc
マスタリングする手前のバージョン。ThunderwingからリリースされたShadowheadやThe Slider Recordingsと同様の雰囲気といえば伝わるだろうか。


Write me a Song


[類似音源の所在] Billy Super Duper, Work In Progress (disc2), etc

Sing Me A Songの別バージョン(歌詞違い)。

ただし、このバージョンは初めて聴いた。他のアルバムに収録されているものはリミックスが施されているが、こちらはSing Me A Songと同様のテンポで歌詞違いという珍しい内容だ。

Mellow Love

[類似音源の所在] Billy Super Duper, The Unobtainable T.Rex Vol.2
既初のバージョンと同様、ストリングスが際立つ。Love Drunkと同様、マスタリング前のトラックだろう。音質はまあまあ。

Dandy In The Underworld

[類似音源の所在] DITU, Great Hits from Box, Pring of Players, A wizard a True Star disc3, etc.
Dandy in the Underworldというアルバムは、1977年のリリース以後いくつかのバージョンが存在している。その中でも、1985年にMARC ON WAXから発売されたされたアルバムに収録されているシングルバージョンとほぼ同様なのがこのFinal Cutsに収録されたバージョン。
全体的に荒削りな印象もある。

Crimson Moon

[類似音源の所在] Dandy In the Underworld, etc.
正規のアルバムDandy...と比べると低音がしっかりしている。マスタリング品質も良いのだろう。ただ、音の良し悪しは人それぞれの好みで異なるだろうが、こちらに収録されているバージョンの方がよりElectric Warrior時代のT.Rexに近い気がする。


To Know You Is To Love You


[類似音源の所在] DITU, Great Hits from Box, Pring of Players, The T.Rex Wax Co Singles Disc2.

ギターの音も、ヴォーカルトラックも、全てにおいて、今までにCD化された音源の中でも最もクリア。

ピックがギターをかすめる僅かな音までも聞こえてくる。グロリアの声も余り前に出ていないので、グロリア嫌いのファンにもオススメできる名演奏。

Tame My Tiger

[類似音源の所在] DITU, The Unobrainable T.Rex Vol.1. Pring of Players,etc,
Prince Of Playersのバージョンと全く同じ音源だろうか。今回のFinal Cutsをリリースするにあたってリマスタリングされた感じだ。

Shy Boy

[類似音源の所在] Billy Super Duper このバージョンは初めて聴いた。数あるShy Boyの中で最も良いShy Boyだと思う。マークの発音もとてもクリアで綺麗だ。
馬鹿な音楽評論家やアホなブログで書かれているようにマークがドラッグ中毒がひどかったなんていう嘘を真っ向から否定出来るほど「しっかり」としたマーク・ボランがここにいる。
そういうことから、音質も、もちろんクリア。

20th Century Baby

[類似音源の所在] Billy Super Duper, Messing with the Mystic, Work In Progress T.Rexのトリビュートバンド、T.Rextasyがカバーしている事でも有名なこの名曲は、後期T.Rexのバラードの中でも最高の部類に入る。
既発のバージョンと特に変わらないが、音質そのものは良くなっているので、まだこの曲を聴いた事が無い人はFinal Cutsを入手して聴いてみて欲しい。

Tame My Tiger [Gloria Jones vocal]

[類似音源の所在] :なし
グロリアがリードボーカルを務めているバージョンのように見えるが、単にマークのボーカルトラックを入れていないだけ。
かなりどーでもいい。

Mellow Love [alternate version]

上記Mellow Loveのラフ・ミックス。
オルガンの音が80年代初期のアメリカン・サウンドって感じで気持ちがいい。

To Know You Is To Love You [instrumental]

上記楽曲のボーカルなしバージョン。カラオケにどうぞ。


総 合 評 価


アルバムの内容はとても素晴らしい。今までに発売されたW.I.P.(制作途中楽曲)のコンピレーションの中でも、上位5位に入るほどだ。

しかし、このアルバムを発売するにあたって、イギリスではきちんとファンに向けて説明していたのに、日本では各種メディアが勝手に情報を捏造してしまったのがとても悲しい。

いずにせよ、コレクターアイテムの域を出て、後期T.Rexも好きだ、という方にもぜひ聴いてもらいたいアルバムであるのは確かだ。

日本盤は残念ながらまだ発売されていないが、輸入盤とそれ程価格も変わらないので、ボーナス・トラック付きの国内盤をどうぞ。

(ただ、日本盤はCDのプレス品質がどうかわからないので、現時点では絶対におすすめ、という発言は出来ないが)

COMMENT | コメント

投稿者 twintown : 2006年09月16日 13:16

はじめまして。OnTVのレビューから辿り着きました。当時からのファンで、中2の時に武道館に観に行きました。お墓参りも8、90年代に3回ほど。その当時は石碑などは無かったので、BARNSでは苦労しました。
さて、ティラノサウルス・レックスのボックス、Whole Zinc Of Finchesのレビューは書いておられますか? 特にオマケのDVDで観られるスティーブ・トゥックのミュージシャンとしての力量には、新たな感動と発見がありました。

投稿者 taku : 2006年09月18日 12:01

twintownさん、はじめまして。

往年のファンの方からのコメント、嬉しいです(^^)

Barnesの事故現場、私も初訪問の時は迷いました。
確かに駅からだと少々判りにくい行き方となるので、樹木に飾られたメッセージや花束が無ければ延々と歩きつづけていたかもしれません。

さて、Whole Zinc OF Finchesですが、Bonus DVDの映像をTAGというBarnes Treeを管理しているFeeさんが運営しているサイトで数年前から公開され、現在はSteve Took Domainという同運営者のサイトでも公開されているものと同じという話を聞きましたので、入手には至ってません。
レビューを書いていない理由です。

そのSteve Took Domain、Steveにフォーカスを絞った濃い内容となっています。Tyrann.時代の彼らの魅力が満載、ということですので、そちらももしご存知でなければ楽しめるのではないかと思います。
http://www.steve-took.co.uk/

投稿者 twintown : 2006年09月18日 15:00

サイト情報、どうもありがとうございます!なるほど、画質はパソコンなので多少劣りますが、同じ映像ですね。

KEMPTON PARKのライブですが、DVDには音声をオーバーダブしていないヴァージョンが含まれていて、オリジナルのライブ演奏がちょこっとだけ聴けます。音質は悪いのですが、ファンとしてはこちらを完全収録して欲しかったです。

BARNESには無謀にも途中までバスで行ったため、AtoZと睨めっこしながら、1時間近く周辺をフラフラしました。その帰りには近くの交差点でタクシーの事故に遭遇しました。

GOLDERS GREENでは、後にリリースされるレア・トラックスのカセットを売っていて、2本くらい買った覚えがあります。多分、日本人はカモだったのでしょう。来年は久々にお墓参りしようと思っています。ではまた。