T.Rex / Marc Bolanのトリビュートサイト。 Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のBritish Rock,GLAM ROCKを代表するアーティスト。 Tony Vistontiに見出され、朋友David Bowie(デビッド・ボウイ)らと共に若い世代を中心に熱狂的な人気を得る。代表アルバムにElectric Warrior, The Sliderなど。今日も新たなファンを生み出し続けるロック界のメリエス。

MY PEOPLE WERE FAIR AND HAD SKY IN THEIR HAIR...

1968年発表
MY PEOPLE WERE FAIR AND HAD SKY IN THEIR HAIR...BUT NOW THEY'RE CONTENT TO WEAR STARS ON THEIR BROWS という長い正式タイトルを持つファーストアルバム。
邦題は単純に「ティラノザウルレックス・登場」とある。

トニー・ヴィスコンティによってプロデュース&エンジニアリングされたこのアルバムは、生の演奏、生の楽器などといった良質の音楽を知らない人には新鮮で且つ衝撃的な音に聴こえるだろうと思う。
心身ともに元気だった頃のスティーブ・トゥックのパーカッションのセンスが一際輝くこのアルバムを知らずしてT.REXを語るべからずと、天国のマークに諭されるような夢を見そうな気がするのは私だけ?


▼TRACK LIST
1. Hot Rod Mama
2. Scenescof
3. Child Star
4. Strange Orchestras
5. Chateau in Virginia Waters
6. Dwarfish Trumpet Blues
7. Mustang Ford
8. Afghan Woman
9. Knight
10. Graceful Fat Sheba
11. Wielder of Words
12. Frowning Atahuallpa(My Inca Love)

PROPHETS, SEERS&SAGES/THE ANGLES OF THE AGES

1968年発表
ファーストアルバムのB面といった雰囲気漂うアルバム。楽曲毎の収録時間が短いこともあり、長時間CDに慣れるとやや物足りなくなる。とはいえ、それはあくまでも収録時間の事であって、内容のことではないのは言うまでもない。
楽曲の完成度も、1stよりも高くなりつつあるのがわかる。
ELECTRIC BOOGIE=T.REXという先入観さえなければ、十分に楽しめるアルバムだが、やはり多少の物足りなさを感じるのは否めない。
ジャケットのデザインの優美さから、このレコードをインテリアとして使うという裏技もある。こういう裏技はやったもの勝ち的な要素が強いのはここだけの秘密。


▼TRACK LIST
1. Deboraarobed
2. Stacey Grove
3. Wind Quartets
4. Conesuela
5. Trelawney Lawn
6. Aznageel the Mage
7. The Friends
8. Salamanda Palaganda
9. Our Wonderful Brownskin Man
10. O Harley (The Saltimbaques)
11. Eastern Spell
12. The Travelling Tragition
13. Juniper Suction
14. Scenes of Dynasty

UNICORN

1969年発表
CAT BLACK(the wizard's hat)のピアノをプロデューサー・エンジニアでもあるトニー・ビスコンティーが演奏している事は余り知られていないと思う。

このアルバム、UNICORN(ユニコーン)は1969年5月、マーク・ボランが22歳の時に発表したアルバムで、既にアンダーグラウンドでは名の知れたデュオとしてLondonerの心を掴んでいた。
Tyrannosaurus REXが持つ感性が光るアルバムである。
それぞれの楽曲は単にアコースティックというだけでなく、やわらかい感触のするゆるやかな楽器が幾重にも共鳴して聞こえる極めて神秘的な雰囲気を呈している。
スティーブ・トゥックとのデュオもこのアルバムで最後となってしまうのだが、その後の歴史的なヒット連発に繋がる反動になっているのではないかと感じさせてもくれる。
トールキンのファンタジー小説を彷彿とさせつつも、独自の幻想哲学を音楽という形に表現させたこのアルバムは、その後のT.REX改名後に日本に輸入された数々の有名曲とは方向性の異なる別のバンドとして見られる程、突出した魅力を感じる。
こうした魅力は、単に有名曲へ集中するメディアへ対しての反撥という事ではなく、純粋にドラッグ・カルチャーを素直に映し出した文化背景を反映している事による事実として捉えたものである。

T.REX名義の楽曲しか聴いた事のないファンにとっては、印象の違いから物足りないと思う人も居るかもしれないが、お気に入りのカフェで流れていたらいつしか時間を忘れてしまうほどの、神秘的空間に満ち溢れたアルバムなので、ぜひ聴いてみて欲しい。最近では図書館でもCDを貸し出しているので、そういうところで借りてみるのもいいだろう。


▼TRACK LIST
1.Chariots of Silk
2.'Pon a Hill
3.The Seals of Seasons
4.The Throat of Winter
5.Cat Black (The Wizard's Hat)
6.Stones for Avalon
7.She Was Born to Be My Unicorn
8.Like a White Star, Tangled and Far, Tulip That's What You Are
9.Warlord of the Royal Crocodiles
10.Evenings of Damask
11.The Sea Beasts
12.Iscariot
13.Nijinsky Hind
14.The Pilgrim's Tale
15.The Misty Coast of Albany
16.Romany Soup

A Beard of stars

1970年発表。
ミッキー・フィンはこのアルバムから参加。やがてT.REXとなる変遷が伝わってくるファン必聴のアルバム
アルバムの発表は1970年。T.REXと改名した前後の作品。T.REXのコマーシャルソング的な雰囲気をアコースティックで表現しているとも言えるもので、とりたててT.REXのファンでなくても、このアルバムを評価している人は意外に多い。
ところで、T.REXをT-REXと表記しているサイトが多いが、Tyrannosaurusという単語を省略したことによる[T.]であるから、T-REXは事情が異なるように思う。




▼TRACK LIST
1. Prelude
2. A Daye Laye
3. Woodland Bop
4. Fist Heart Mighty Dawn Dart
5. Pavilions of Sun
6. Organ Blues
7. By the Light of a Magical Moon
8. Wind Cheetah
9. A Beard of Stars
10. Great Horse
11. Dragon's Ear
12. Lofty Skies
13. Dove
14. Elemental Child