T.REX(ティーレックス) / MARC BOLAN(マーク・ボラン)のトリビュートサイト。 Marc Bolan(本名Mark Feld)1947年9月30日生 1977年9月16日没。1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。 David Bowieらと共にグラムロック・ムーブメントを引き起こした。洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。
 ZINC ALLOY AND THE HIDDEN RIDERS TOMORROW
 朝焼けの仮面ライダー
1.VENUS LOON
2.SOUND PIT
3.EXPLOSIVE MOUTH
4.GALAXY
5.CHANGE
6.NAMELESS WILDNESS
7.TEENAGE DREAM
8.LIQUID GANG
9.CARSMILE SMITH & THE OLD ONE
10.YOU'VE GOT TO JIVE TO STAY ALIVE
-SPANISH MIDNIGHT
12.PAINLESS PERSUASION AND THE MEATHAWK
IMMACULATE
13.THE AVENGERS(SUPER BAD)
14.THE LEOPARDS(FEATURING GARDINIA AND
THE MIGHTY SLUG)
15.SATISFACTION PONY
16.LIGHT OF LOVE
17.ZIP GUN BOOGIE
18.SPACE BOSS

ギターのチョーキングの音が猫の悲痛な鳴き声に聞こえる夜、その夜はちょうどドラッグの力を借りて宇宙を彷徨う亡霊がエロティックなパーティーに狂乱しているまさにその時だった。

さて、気を取り直して
The BeatlesのSGT. Pepper's Lonly Hearts Club BnadがLucy...W/ Sky...D...ならこのアルバムは手当たり次第といった情景を思い浮かべてしまう。
トニー・ヴィスコンティとのタッグもこのアルバムが最後になってしまったが、それはマークが選んだ道。既にこのアルバムでも世の中で言われているようなマーク自身の個性が表面への浸透を始めた事が確認出来る。
でも、そんな評論よりも何よりこのアルバムの特徴として感じるのは当時の世の中全体の耳には早過ぎた完成されたリズムとメッセージである。いや、マイノリティにしか伝わらなかったというのが正しい言い方かもしれない。

Teenage Dreamはこのアルバム・・・いや、マークの全作品の中でも特筆すべき曲だと思う。この曲だけで一つの映画が創れてしまいそうなインスピレーション、スローなテンポのはずなのにめくるめく幻想の世界が展開されるスピード感。
どれをとっても、20世紀の大切な遺産として永遠に世の中に置いておきたいと感じてしまう。
今、世界は戦争を経済的な価値観からくる視点で見ていることを暗黙の了解として容認してしまっている。無力である事と無関心である事が反撥する事なく絶え間ない営みの中で寡黙を守りつづける。
しかし、そんなこの瞬間、このアルバムから伝わるセックスとドラッグ、そして混沌と平和、色んなメッセージが当時のマークが意識していなかったにせよ伝わってくるのは、Parisで魔女から教わった魔法のせいなのだろうか。
きっと、その魔力が僕をそうさせているに違いない。

2003/04/04