見渡せば、あらゆるものが点在していた。 この暗闇で存在を見せる光は、その存在そのものなのだ・・・
・・・ここに存在?してる?
白い旗には薄い灰色の、だけどちゃんと読める文字がビッシリと模様になって並んでいた。
ぺしぺしと何かに頬を叩かれている自分に気付いた。目を開けると目の前に猫の顔。 『いつも』と変わらない朝の光景。カートに猫パンチをくらっていた。「んあぁ゛っ!」 ・・・はいはい。朝御飯でしょ、ちょっと待ってよ。 目をこすりながらベッドから這い出ると足元ではネオが喚く。「んなー!!」 わかったってば。「おはよう。ネコども。さて、朝飯食いますか!」
そう、いつだってこうやって、彼等と話している自分がいる。ねぇ、これでいいんだよね?